PROTEX CORE 開発コラム - フジコーワ工業|アルミケース・アルミトランク・キャリングケース・ハードケースの開発・製造・販売

PROTEX CORE 開発コラム


樹脂製キャリングケース PROTEX CORE

樹脂製ハードケース PROTEX CORE

他に類を見ない、最強のPROTECTIONケースを。

「PROTECTION = 収納物の保護輸送」を第一に考えた、最強のキャリングケースを開発する。
PROTEXの基本理念を体現するCOREシリーズは、この命題から生まれました。
NDS規格(防衛省規格)やJIS規格(日本工業規格)に準拠する耐衝撃性や耐熱性、耐水性、そして輸送時の軽量性を両立するべく、米国E.C.S社との技術提携を経て、1981年に日本で初めて樹脂製のキャリングケースの国産化に成功。
他に類を見ないそのプロテクション性能から、開発から40年以上経った今も、展開を続けている製品も多く、精密電子機器の収納ケース、官公庁への納入など、幅広い領域において支持を集めているシリーズです。

素材の研究から始まった、E.C.S社との共同開発

FS-1

国内初の樹脂製キャリングケースの開発にあたり定めた、3つの要件。

  • 1. 耐衝撃性に優れ、1mの高さから水平に落下しても機能を損なう破損のないこと
  • 2. 耐蝕性に優れ、日常使用される機械オイル、薬品等に腐食されないこと
  • 3. 上記2条件を、 -40℃~+60℃ の温度変化においても満たされること

北海道等の寒冷地での運用を想定し、実際に「-40℃」という条件下での耐久性が要件に含まれていた防衛省からのオファーを機に、これら3つの条件を厳格に満たす素材の研究から、本開発プロジェクトは始まりました。
例えば、一般のスーツケースにおいても広く使用されているABS樹脂の場合、-20℃以下になると耐衝撃性が著しく低下してしまいます。
あらゆる樹脂素材を用いた試行錯誤の末に、高密度ポリエチレン(HDPE:High-density Polyethylene)素材に辿り着きました。

鉄の1/8の比重(比重0.95)に、凡そ -80℃~120 ℃ の温度条件において優れた堅牢性を保持可能な特長を有する、HDPE素材。

ハイパーレスキュー隊

極限条件下でのプロテクション性を追求した結果、消防庁ハイパーレスキュー隊、海外遠征に頻繁に赴くプロアスリートに至るまで、その活躍の領域が年々拡がっているのも、この材質あってのこと。

製造難易度が高く、ご要望を頂く時期によって長くお待たせしてしまうことも少なくありませんが、COREシリーズは当初から今まで、当社玉村工場内で熟練の職人によって一点ずつ製造し、皆様の元にお届けしています。

収納物のプロテクションを第一に追求した、独特のリブ構造

当社製品の他に類を見ない特徴と言える、独特のリブ(凹凸)構造。
一般的な量産品ケースの製法であるインジェクション成形には到底見られ無い複雑な構造も、収納物の保護輸送を第一に考え追求したものです。
「生きた素材」ともされるHDPEを、素材の僅かな個体差を見逃さず、熟練の職人の手によって組み上げることでしか獲得できない、COREシリーズの防衛力。
プロテクションを追求したリブ構造に設計した結果、当社製品のDNAを体現する独自の意匠も獲得し、デザイン面でも支持を集めることとなりました。

特注オーダーにも比較的、お応えしやすい設計です。まずはお問い合わせください

一般的な量産品としてのインジェクション成形の場合、製品のベースとなる金型の開発に数千万円程度かかることも少なくありません。
対して、ハンドメイドによるところが大きいCOREシリーズにおいては、比較的初期コストを抑えた形(数百万円程度)での一からの製品開発も可能という利点も。
業務用途に沿ったつくりを追求している知見を活かし、具体的な収納物に応じた特注オーダーにも対応しておりますので、ご要望の折にはまずはお問い合わせくださいませ。